大富豪の婚前契約書
彼は世界を手に入れた傲慢プレイボーイ。恋をしていい、相手じゃない。 頭脳明晰で傲慢そのもの、世界有数の大富豪──でも、その性格には難あり!?
世界有数の資産を持つ実業家にして誰もが認めるプレイボーイ、アダム・ラクロワ──新しいクライアントとして事務所に現れた彼を前に、弁護士のマディは顔をしかめた。アダムはかつてある事件で関わった因縁の相手だ。そんな人の依頼を受けるなんて、とんでもない話。そもそもどうしてわたしを指名するの? だが妹を親代わりに育てているマディにとって、大口の仕事は必要だ。悩んだすえ、彼女はアダムの依頼を引き受けることにする。ただ、余裕たっぷりなアダムのほほ笑みに、なぜか胸のざわめきを抑えることができずにいた。