貴公子と秘密のラブレター
手紙にしたためた想いは、切ない愛の始まり──想いを寄せる文通相手は、因縁の公爵家の子息だった…。『公爵の愛しのシンデレラ』関連作。
著者:エリザベス・ボイル /
訳者:楡木菜々
訳者:楡木菜々
“当方、良識ある資産家の紳士。手紙の交換を通じてのち結婚を希望”──最近婚約した親友のように自分もすてきな恋がしたいと、令嬢ダフニはその花嫁募集の広告に思い切って手紙を出した。謎の男性は紳士的でユーモアがあり、一カ月ほど文通を続けるうちに、ダフニはまだ見ぬ彼にどんどん惹かれていく。そしてついに舞踏会の夜に会う約束を交わし、迎えた当日。近づいてきたのは誰もが振り返るほど見目麗しい紳士だった。この人が手紙の主だわ……そう確信したのも束の間、彼の名前を知るや、胸高鳴らせていたダフニは凍りついた。
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