公爵とリトル・ローズ
蕾だったぼくの小さな薔薇は、知らぬ間に花開いていた。悪名高い公爵は、妹同然の令嬢に頼まれ、渋々花婿探しに乗り出す──
「求婚者が自分を本当に愛しているのか、持参金目的なのか、どうしたらわかるの?」──社交界にデビューしたばかりの令嬢グレースは、ある日の真夜中、不安を抱えてラヴィングドン公爵を訪ねた。幼いころにいじめっ子から助けられて以来、9歳年上のラヴィングドンはいつも彼女の救いの騎士だ。だが、2年前に最愛の妻子を亡くした彼は世捨て人のように荒んだ生活を送り、最近は会うこともなくなっていた。グレースはすっかり陰りを帯びた彼に驚きつつ、助けを求めた。彼女には、愛のある結婚をしなければならない理由があって……。
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著者紹介ロレイン・ヒース著者プロフィール
USAトゥデイやNYタイムズのベストセラーリスト入りを果たす人気作家。これまでに60作以上の作品を上梓し、いきいきとした人物描写が評価を得ている。大人向けのヒストリカル・ロマンスやコンテンポラリー・ロマンスに加え別名義でティーン向けの作品も執筆し、幅広い支持を集める。