時は、やさしく
「愛してる──」 それは狂おしいほど切ない、別れの言葉。 時空をこえた、ノーラ・ロバーツの傑作 『時が、ふたりを』関連作
オレゴン州の山小屋で、旅行中の姉夫婦の留守をあずかっていたサニー。そこへ、義兄の弟だと名乗る男ジェイコブが訪ねてきた。姉夫婦が結婚して、はや1年。義兄の身内は挙式にも誰一人現れず、なんて薄情な人たちだと思ったものだが……ようやく会いに来たらしい。ジェイコブは“兄が戻ってくるまで待つ”と言い、しばらく二人は小屋に滞在することに。そしてサニーは日を追うごとに、どこか浮き世離れした彼に惹かれていった。もちろん知る由はなかった──ジェイコブが兄を連れ戻すため、時を超え、遠い未来から来たことなど。
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著者紹介ノーラ・ロバーツ著者プロフィール
メリーランド州に育ち、1981年『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆を続ける。98年『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降の作品はすべてランクイン。J・D・ロブ名義で書いたものも含め、175作以上のベストセラーを世に送り、総発行部数は4億部を超える。