フレデリカの初恋
名だたるロマンス作家のバイブル! ジョージェット・ヘイヤーの永遠に胸に残るロマンス。 侯爵の退屈な日常は、彼女に出会った瞬間に終わりを告げた。
著者:ジョージェット・ヘイヤー /
訳者:佐野晶
訳者:佐野晶
高貴な血筋と富、そして麗しい顔立ちを生まれ持ったアルヴァストーク侯爵は尊大で皮肉屋なことで知られている。最近も強欲な姉に、冴えない姪を社交界に披露する舞踏会を開くようにせがまれ、断ったところだ。何もかもに退屈していたとき、遠縁の“親戚”を名乗る客が訪れた。その若い女性──質素な身なりだが洗練された立ち居振る舞いのフレデリカは、美貌の妹の社交界デビューに力を貸してほしい、と勇敢にも頼んできた。侯爵は、その信じられないほど美しい妹を見るや助けを申し出た。思い浮かんだ妙案にほくそえみながら。