不埒な貴族と籠の小鳥
人気作家C・モーティマー極上ヒストリカル! 社交界随一の放蕩貴族は、籠から出たばかりの小鳥に狙いを定めた。
著者:キャロル・モーティマー /
訳者:清水由貴子
訳者:清水由貴子
公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。
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