不埒な貴族と籠の小鳥
人気作家C・モーティマー極上ヒストリカル! 社交界随一の放蕩貴族は、籠から出たばかりの小鳥に狙いを定めた。
公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。
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著者紹介キャロル・モーティマー著者プロフィール
ハーレクイン・シリーズロマンスで人気を博し、もっとも愛される作家の一人。1978年にデビュー以来、実に150作以上の作品を生みだした。物語を作るときに一番楽しいのは、主人公たちの性格を考えること。書いているうちに主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめると言う。コンテンポラリー、ヒストリカルともに精力的に執筆を続ける。