時の扉とシンデレラ
時の馬車に運ばれ、現代のシンデレラは歴史絵巻に迷いこむ――いたずらな神様がもたらした、1カ月かぎりの涙と奇蹟の恋。
恋に縁遠く、漠然と毎日を過ごす26歳のマギー。気分転換にと旅行に訪れたロンドンで、ある霧の夜、彼女はアンティーク風の不思議な馬車に行きあった。観光客向けのサービスだろうと、御者席の小柄な老紳士に誘われるがまま馬車に乗りこんだマギーだが、途中で衝撃に襲われ意識を失ってしまう。そして目覚めたとき、世界は様変わりしていた。豪奢な屋敷の中、妙なドレスを着せられていたのだ。現れたのは第7代リッジフィールド伯爵と名乗る、ハンサムだが厳めしい男性。混乱するマギーに彼は、ここは1818年英国だと告げ……。
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著者紹介ヴィクトリア・アレクサンダー著者プロフィール
ネブラスカ大学を卒業後、TVレポーターとして華々しい成功を収めたのち、1995年に作家デビューを果たす。これまでに30作以上のヒストリカル・ロマンスを世に送りだし、そのたびに各紙ベストセラーリストの上位に登場している。夫はTV局の元同僚で、彼の名前は作品中の亡夫役としてしばしば使用されているという。ネブラスカ州オマハ在住。