残酷な遺産 下
永すぎる回り道の果てに、恋人たちが見つけた答え。ロマンス巨匠が捧ぐ渾身作、後編!
夫の死によって背負わされた莫大な借金、離れていく知人、家からの退去命令……人生のどん底を味わったフィリパだが、本来の強さが彼女に希望を捨てさせなかった。そんなときに幸運にも舞いこんだ、とある屋敷での家政婦の仕事。だが屋敷の主はあの、フィリパが生涯でただ一人愛し、失った、最愛の人ブレイクだった。海外で医師として名声をおさめ、イギリスに帰国したブレイク。彼との16年ぶりのほろ苦い再会に、フィリパは……。果てしない絶望と暗闇の先に見えた、小さくとも確かな光――超ベストセラー作家の感動巨編、完結!
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著者紹介ペニー・ジョーダン著者プロフィール
イギリス生まれ。30代になって初めて本格的に小説を書き始め、人々の内面の葛藤や人間模様を描いて世界中の女性たちの共感を得る。ミルズ&ブーン社では187冊の作品を発表し、総発行部数は全世界で1億部を超える、ロマンス界の第一人者。2011年12月、がんのため65歳の若さで惜しまれつつ生涯を閉じる。