悪魔公爵と一輪のすみれ
MIRA文庫初登場、実力派C・モーティマー最新ヒストリカル! ひそやかに咲くすみれは、悪魔に選ばれし花嫁か──
不埒な生きざまから“社交界の悪魔(デビル)”と呼ばれる公爵ルパートは、パーティの最中、レディがにやけた伊達男に襲われているところに出くわした。とっさに助けた彼は、女性がパンドラ・メイベリーと知り目をみはる。1年前、二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという。以来彼女は魔性の女と囁かれているのだ。それにしても……実に美しい。潤んだすみれ色の瞳は、悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。ルパートはその瞳を見つめるうちひらめいた。もしかしたらぼくの目下の悩みは解決するかもしれない――彼女を花嫁にすれば。
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著者紹介キャロル・モーティマー著者プロフィール
ハーレクイン・シリーズロマンスで人気を博し、もっとも愛される作家の一人。1978年にデビュー以来、実に150作以上の作品を生みだした。物語を作るときに一番楽しいのは、主人公たちの性格を考えること。書いているうちに主導権が移り、いつのまにか彼らが物語を語りはじめると言う。コンテンポラリー、ヒストリカルともに精力的に執筆を続ける。