メディチ家の花嫁
思いがけない展開が待ち受けるヘザー・グレアムの濃厚なロマンス。伯爵末裔に誘われ、甘く危険な迷宮へ──。
著者:ヘザー・グレアム /
訳者:黒木恭子
訳者:黒木恭子
「おはよう、愛する人。僕たちが結婚したことを皆に伝えなければ」ベッドの脇で不敵な笑みを浮かべるマーカスの言葉をぼんやり聞きながら、クリスは自らの愚かさを悔やんだ。数日前、ヴェネチアを訪れたばかりのクリスは名門メディチ家から突然の招待を受けた。だが奇妙なことに当主マーカスに彼女を歓迎する様子はなく、逆に激しい憎悪をぶつけられて困惑するばかりだった。直後、屋敷内で不穏な事件が起こり、動揺するクリスにつけ込むようにマーカスは熱い誘惑を仕掛けてきたのだ。愛のない結婚──すべては彼の罠だったの?
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