渚と吐息のコンチェルト
ついに初邦訳! ジェイン・A・クレンツの現代版ロミオとジュリエット──初めて言葉を交わしたあの夏、遠い存在だった彼の素顔を見た気がした。
ある夏の夜、ハンナは砂浜でマディソン家の次男レイフにでくわした。ハンナの一族と彼の一族は3世代にわたりいがみあう天敵同士。しかもセクシーなレイフとお堅いハンナは対照的で、今まで言葉を交わしたこともない。だが一生関わるはずのなかった二人は海辺で夢や将来を語らい、束の間、思いがけず心と心で繋がった。もちろん数時間の出来事で何が変わるはずもなく、控えめな別れのキスを最後に、翌日には他人に逆戻り。やがてそれぞれ故郷を離れ、運命はすれ違ったかに見えた――8年後、奇妙な遺言状が互いのもとに届くまで。
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著者紹介ジェイン・A・クレンツ著者プロフィール
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。