渚と吐息のコンチェルト
ついに初邦訳! ジェイン・A・クレンツの現代版ロミオとジュリエット──初めて言葉を交わしたあの夏、遠い存在だった彼の素顔を見た気がした。
著者:ジェイン・A・クレンツ /
訳者:琴葉かいら
訳者:琴葉かいら
ある夏の夜、ハンナは砂浜でマディソン家の次男レイフにでくわした。ハンナの一族と彼の一族は3世代にわたりいがみあう天敵同士。しかもセクシーなレイフとお堅いハンナは対照的で、今まで言葉を交わしたこともない。だが一生関わるはずのなかった二人は海辺で夢や将来を語らい、束の間、思いがけず心と心で繋がった。もちろん数時間の出来事で何が変わるはずもなく、控えめな別れのキスを最後に、翌日には他人に逆戻り。やがてそれぞれ故郷を離れ、運命はすれ違ったかに見えた——8年後、奇妙な遺言状が互いのもとに届くまで。