ハリー卿の麗しき秘密
キャサリン・コールターの華麗なるリージェンシー・ロマンス。社交界に現れた美貌のハリー卿―それは仇討ちを誓った若き令嬢だった!
英国社交界に彗星のごとく現れた、見目麗しき青年ハリー卿――彼が実はうら若き令嬢ヘティだと知る者はわずかな協力者を除いて他にいない。ヘティが男装して社交界に乗りこんだのには理由がある。最愛の兄を死に追いやった憎きオベロン侯爵に近づき、報復しようと胸に誓ったのだ。あんな卑劣な仕打ちができる人だもの、見た目も悪魔のように違いないわ! 会うまではそう決め込んでいたが、実際のオベロン侯爵は誰もが一目置くハンサムな紳士だった。戸惑いを隠して彼に敵意をぶつけるも相手にされず、業を煮やしたヘティは……。
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著者紹介キャサリン・コールター著者プロフィール
テキサスの牧場で育つ。テキサス大学で学んだのち、ボストン・カレッジで歴史学の修士号を取得。卒業後はウォール・ストリートで企業幹部のためのスピーチ原稿を起こす仕事に就いた。1978年に処女作を発表。以後、歴史物ロマンスを中心に多くの作品を著し、ベストセラー作家としての地位を築いた。近年では現代物サスペンス・スリラーが人気を博している。カリフォルニア州在住。