妖精のプリマ
夢をあきらめたとき、私は本当の愛を知った。ノーラ・ロバーツが描く〈スタニスラスキー〉ヘと続く、もう一つのロマンス。
リンゼイは20歳でその才能を開花させ、ニューヨークのバレエ団のプリマとして頂点を極めた。だが夢のような日々も束の間、両親が事故に遭い、父は死亡。母も大怪我を負う。やむなくリンゼイはバレエ団を退くと、母を連れて故郷へ戻った。バレエ教師という指導者の道を選んだことに悔いはないが、輝かしい過去は時折彼女を苛んだ。私の人生は本当にこれでよかったの? 路上で物思いに耽っていたリンゼイは危うく車に轢かれかけた。罵声を浴びせて悠々と立ち去った、傲慢そうなその車の主は、後日意外な形で彼女の前に現れる。
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著者紹介ノーラ・ロバーツ著者プロフィール
メリーランド州に育ち、1981年『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆を続ける。98年『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降の作品はすべてランクイン。J・D・ロブ名義で書いたものも含め、175作以上のベストセラーを世に送り、総発行部数は4億部を超える。