妖精のプリマ
夢をあきらめたとき、私は本当の愛を知った。ノーラ・ロバーツが描く〈スタニスラスキー〉ヘと続く、もう一つのロマンス。
著者:ノーラ・ロバーツ /
訳者:花岡英理
訳者:花岡英理
リンゼイは20歳でその才能を開花させ、ニューヨークのバレエ団のプリマとして頂点を極めた。だが夢のような日々も束の間、両親が事故に遭い、父は死亡。母も大怪我を負う。やむなくリンゼイはバレエ団を退くと、母を連れて故郷へ戻った。バレエ教師という指導者の道を選んだことに悔いはないが、輝かしい過去は時折彼女を苛んだ。私の人生は本当にこれでよかったの? 路上で物思いに耽っていたリンゼイは危うく車に轢かれかけた。罵声を浴びせて悠々と立ち去った、傲慢そうなその車の主は、後日意外な形で彼女の前に現れる。