千年の恋
大伯母の遺品の中から見つけた剣を傍らに置いて眠った夜、レーンは奇妙でせつない夢を見た。血と砂と灼熱の太陽、孤独な鷹の鳴き声、失われた愛……。これは、町で見かけたあの謎めいたシークの使用人と関係があるのかしら? 嵐の日、小島にある大叔母の家に閉じ込められた彼女は、彼に助けられてシークの館へ行き、そこで不思議な夜を体験する。