めぐり逢う恋はすみれ色
大人気3部作〈Bride Trilogy〉堂々のフィナーレ! 公爵家きってのモテ男に、美しく成熟した幼妻が伝えたのは突然の別れの言葉だった。
著者:キャット・マーティン /
訳者:清水由貴子
訳者:清水由貴子
公爵家の三男ルールは、アメリカの大手企業のロンドン支社長として実績を上げる傍ら社交界では華やかな浮き名を流していた。ある日、彼の元を“妻”と名乗る女性が訪ねてくる。ルールはそのとき突然思い出した──自分が3年前に結婚していたことを。当時、余命僅かな恩人から、16歳になる娘ヴァイオレットとの結婚を条件に、将来の会社経営を託されたのだ。慌ただしく式を挙げ、一人でボストンを発って以来、妻に会うのは初めてだ。その美しく成熟した姿に見惚れるルールを尻目に、ヴァイオレットは告げた。「離婚してほしいの」