情熱が眠る場所へ 上
エリザベス・ローウェルの切なくも官能的な長編ロマンス。情熱をかきたてないで…演技だということを忘れてしまうから。
美術鑑定家のリンジーはある日、FBIに捜査協力を依頼された。彼らは盗まれた美術品を捜しており、リンジーの役目はある男性と恋人のふりをしながらそれを見つけ、本物か見分けること。そのためには友人も含め周りの人間を欺かねばならず、リンジーは葛藤する。しかも恋人役のカトリンは国際的財団の実力者で、ハンサムで紳士ながらどこか影のある男。「何があっても僕がきみを守る」彼にそう言われると、仕事とわかっていても胸が高鳴り、うろたえずにいられない。そんな不安を抱えたまま恋人同士の演技がスタートするが……。
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著者紹介エリザベス・ローウェル著者プロフィール
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。