招かれざる公爵
キャサリン・コールター、幻のヒストリカル初期作! 19世紀初頭、スコットランドの古城で淡くてピュアな恋が生まれた――
没落したスコットランド貴族の令嬢ブランディは、祖母のレディ・アデラから驚くような話を聞かされた。法の定めにより、遠縁のイングランドの公爵イアンが、ここペンダーリー伯爵家の爵位と領地のすべてを引き継ぐことになったというのだ。顔さえ見たこともない異国の公爵……ただでさえ内気なブランディは思わず不安に身を震わせた。数日後、領地内を爆走する見慣れない馬車に、ブランディと妹は危うく轢かれかける。あろうことか、馬車から降り立った公爵イアンは貧しい身なりの二人を気遣うどころか、コインを投げて立ち去った。
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著者紹介キャサリン・コールター著者プロフィール
テキサスの牧場で育つ。テキサス大学で学んだのち、ボストン・カレッジで歴史学の修士号を取得。卒業後はウォール・ストリートで企業幹部のためのスピーチ原稿を起こす仕事に就いた。1978年に処女作を発表。以後、歴史物ロマンスを中心に多くの作品を著し、ベストセラー作家としての地位を築いた。近年では現代物サスペンス・スリラーが人気を博している。カリフォルニア州在住。