紅いドレスは涙に濡れて
19世紀、公爵家を舞台にした人気シリーズ第2弾。秘密を抱いたとき、諦めたはずだった。愛する喜びも、愛される幸せも。再会の扉が開かれ、過去がふたたび時を刻み始める。
ブランスフォード公爵家の次男リースは戦争で脚を負傷し、故郷ブライアウッドの屋敷へ戻った。傷ついた彼を迎えたのは父親の死、そして最愛の恋人エリザベスの裏切りだった。かつて二人は結婚を誓い、彼女はリースの帰郷を待つと約束した。なのに実際は待つことはおろか、年上の伯爵と結婚し、子供までもうけていたのだ。ある晩、屋敷に血相を変えたエリザベスが訪ねてきたときもリースは容赦しなかった。だが叩き出そうとした瞬間、彼女の発した言葉がリースの心を揺さぶった。「私が信頼できるのはただ一人、あなただけ……」
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著者紹介キャット・マーティン著者プロフィール
情熱的でドラマティックなロマンス小説を得意とする全米ベストセラー作家。カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校で人類学と史学を修めたのち不動産ブローカーとなり、作家ラリー・J・マーティンと出会って結婚。1985年に執筆業を始め、セクシーな作風が瞬く間に人気を博す。作品は17カ国で訳されており、総発行部数は1,000万部を超える。