緑の瞳に炎は宿り
新シリーズ〈Bride Trilogy〉第1弾。19世紀、公爵家のハンサム3兄弟に難問が遺された。まず長男に課せられた遺言は…。
著者:キャット・マーティン /
訳者:小長光弘美
訳者:小長光弘美
ブランスフォード公爵家の長男ロイヤルは父親危篤の報を受け、長らく離れていた生家へ戻った。かつて栄華を誇った公爵家も今や多額の借金で傾き、屋敷はすっかり荒れ果てていた。いまわの際、ロイヤルは父親と固い約束を交わす。家の再建のため、さる令嬢と政略結婚する、と。数日後、顔も知らぬ婚約者を迎えに出たロイヤルは道中、転覆した馬車を見つけ、女性を救出した。優しい顔立ち、ふっくらした唇、澄んだ緑の瞳──ロイヤルはまだ気づいていなかった。彼女に心だけでなく、公爵家の未来までも奪われようとしていることに。