珊瑚の海に抱かれて
大ベストセラー作家が描く、もどかしいほどの純愛。愛を奪ったのは海。愛を教えてくれたのも海だった。
慈善事業団体で働くマンディは、上司に連れられてチャリティオークションに参加した。目玉商品は、上司の甥でマンディの憧れの人でもあるサッターと、3週間グレートバリアリーフ島で過ごす権利。マンディは上司命令によりその権利を落札するが、実はすべて、働きすぎの部下を休ませようとする上司のお節介な企てだった。こうして思いがけずひと夏のバカンスが始まるも、せっかくの青い海を前に室内に引きこもるマンディに、サッターは苛立ちを隠そうとしない。だがマンディにはどうしても海に近づけない悲しい理由があって……。
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著者紹介エリザベス・ローウェル著者プロフィール
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。