オリンポスの咎人 Ⅱ ルシアン
残酷な宿命が愛する女の命を望む…。“死”の番人が恋した相手は、奔放を装う無垢な女神だった。
著者:ジーナ・ショウォルター /
訳者:佐野晶
訳者:佐野晶
無秩序の女神アニヤには秘密がある。堕落した母親と魅惑的な容姿を持つ故にふしだらな女と決めつけられているが、呪いのせいで愛を交わすことができないのだ。“死”の魔物を宿す戦士ルシアンに恋い焦がれているものの、決して結ばれることはない。だが募る思いを抑えきれず、ある夜アニヤは彼を訪ねた。周囲の男たちが眺め回してくるなか、ルシアンだけは見向きもしない。ところがアニヤが意を決して挑発すると、冷静な仮面が外れ、彼女を黙らせるかのように唇を奪ってきた。情熱にのみこまれ、彼女は気づいた。呪いの真の意味を。
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