夢に想うは愛しき君
禁断の愛が、一族を大波瀾に巻き込んでいく…。
伯爵令嬢のエレノアは物心ついたときから義兄ショーンを慕ってきた。しかし彼女が花盛りを迎える頃、彼は突然、出奔してしまった――いつか帰ると言い残して。エレノアはひたむきに待ち続けたが、彼が消息を絶って4年が過ぎ、やむなく家族の勧める縁談を受けることにした。結婚前日、迷いを振り払おうと馬で駆けていると、行く手に男が現れた。誰よりも会いたかったショーンだと気づき、エレノアは彼を抱きしめようとした。だが彼は人が変わったようにその手を拒んで言った。「明日、僕はアメリカへ発つ……もう戻らないだろう」
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著者紹介ブレンダ・ジョイス著者プロフィール
デビュー作で全米ロマンス作家協会からベスト・ウエスタン・ロマンス賞を授与されたのを皮切りに、その後も数々の栄誉ある賞に輝く。実力に人気も伴い、NYタイムズやUSAトゥデイのベストセラーリストの常連となっている。これまでに40作以上の作品を描き、現在は執筆活動と趣味の乗馬が生きがいだと語る。