さよなら片思い
あのキャンディス・キャンプが描いた幻の現代版シンデレラロマンス。
著者:キャンディス・キャンプ /
訳者:鹿沼まさみ
訳者:鹿沼まさみ
人生でいちばん惨めな誕生日だわ──弁護士秘書のエミリーは失意の底にいた。平凡な顔立ちで取り柄もなく、男性とベッドをともにしたこともない。10年間ボスのアダムを想い続けているが、引く手あまたの彼に望まれるはずもない。急に自分の人生が味気ないものに思え、エミリーは夜のオフィスでひとり涙にくれた。一晩だけでいい、誰かに愛されてみたい……。すると帰ったはずのアダムが突然現れて彼女をバーに連れ出した。慣れない酒に酔いエミリーがつい望みを漏らすと、彼は意外にもこう言った。「なぜぼくに頼まなかったんだ?」