快楽の園
キャンディス・キャンプが別名義で描いた伝説の現代ロマンスがここに甦る!
最愛の夫をなくしたステファニーのもとに、亡夫の親友ネイルが訪ねてきた。彼はこの1年半ものあいだ、悲しみに打ちひしがれたステファニーを慰めて絶えず支えてくれたが、最近はあまり顔を見せなくなっていた。友人の死を悼む暇も与えず、彼の親切に頼りきっていたのが迷惑だったのかもしれない。久しぶりに会ったネイルは変わらぬ優しさを目にたたえ……ほのかな情熱を漂わせている。安らぐはずの心が突然ざわめき、ステファニーは体の奥になじみのない疼きを覚えて戸惑った。大切な友人に惹かれるなんて、あってはならないわ。
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著者紹介キャンディス・キャンプ著者プロフィール
新聞記者の一家に育ち、10歳のころから小説を書き始める。クリスティン・ジェイムズのペンネームも持ち、現代小説と歴史小説の両方を手がける人気作家として活躍中。欲望と陰謀の渦巻く19世紀のイギリスを舞台にした、ちゃめっけあふれる楽しい作品で知られているが、実はアメリカ出身で、生粋のテキサス人である。