令嬢ヴェネシア
ヒストリカル・ロマンスの祖 ジョージェット・ヘイヤーの名作を初邦訳!今もなお、世界の女性たちをときめかせる“不埒な男爵”と清らかな令嬢の恋。
著者:ジョージェット・ヘイヤー /
訳者:細郷妙子
訳者:細郷妙子
美しきヴェネシアは偏屈な父のせいで社交界デビューしないまま25歳を迎え、田舎の屋敷を切り盛りしている。いずれ跡継ぎの弟が戦地から帰還して妻を娶れば、肩身の狭い思いをするだろう。だが、求婚者たちはうんざりするほど退屈で、結婚など考えられない。将来を案じながら散歩していたとき、見知らぬ男がふいに声をかけてきた。隣家の当主“不埒な男爵”に違いない。頽廃的な雰囲気は放蕩者という噂どおりだ。ほほえんで近づいてきた彼にどぎまぎしていると、突然唇を奪われた。非難を浴びせて逃れたものの、胸はざわめき……。
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