君といたあの頃に 下
泣きたくなるほど純粋な恋がある。大人の王道ロマンス
屈辱的な婚約破棄によってダイアナが打ちのめされたとき、思いも寄らない方法で醜聞から守ってくれたのは、15年ぶりに再会したコールだった。国際的企業のCEOとして名を馳せる彼の顔は鋭さを増しているが、そこに昔と変わ らぬほほえみを見つけて、彼女の心はときめく。だが甘い夢は瞬く間に消えた。コールは親代わりの大叔父の願いを叶えるため、1年間、感情をまじえない形だけの結婚をしてほしいと告げたのだ。愛おしい妻のように彼女を大切にすると約束して。いつか彼の愛を求めてしまう予感に怯えながらダイアナは頷いた。
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著者紹介ジュディス・マクノート著者プロフィール
ラジオ局や映画会社などに勤務したのち、1983年『言えないことば』で作家デビュー。85年に発表した『とまどう緑のまなざし』でベストセラーを記録し人気作家の仲間入りを果たす。以来、ヒストリカル・ロマンスとコンテンポラリー・ロマンス16作品を発表。総発行部数は3000万部を超え、ベストセラー作家として不動の地位を築いている。テキサス州ヒューストン在住。