時のない楽園
RITA特別功労賞作家エリザベス・ローウェルの筆が冴える、幻想的なロマンス
アメリカ先住民の聖地、クイーン・シャーロット諸島。ボートで沖に漕ぎ出したジャナは突然の嵐に襲われ、荒海に投げ出された。だが潮にのまれる瞬間、男のたくましい腕が彼女を漁船に引き上げた。助けてくれたのは、先住民の血を引くレイバンという男だった。彼は船を最も近い岸に繋ぐとジャナに言った。嵐がやむまでの数日、この無人の入り江に留まるしかない、と。目前には陸路をふさぐ太古の森、そして圧倒されるほど屈強な大男。それでもジャナは本能で悟っていた――彼の心に潜む繊細さと、これが運命の出会いであることを。
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著者紹介エリザベス・ローウェル著者プロフィール
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。