哀しい嘘
RITA賞の栄冠に2度輝いた実力派スーザン・ブロックマンの会心作
エミリーはデート相手が麻薬の密売に関わっていることを知り、警察に駆け込んだ。すると、その情報は予想もしなかった作戦へと進展した。捜査官が彼女の兄に扮して麻薬取り引きの現場に潜り込むというのだ。しかも今から二週間、当の捜査官と同居しなければならない、と。うちにはベッドルームが一つしかないのに……。エミリーは不安を覚えつつも協力することにしたが、兄役の人物を見た瞬間、頭が真っ白になった――それは、7年前、まだ18歳だった彼女の身も心も奪ったすえ容赦なく切り捨てた男、ジム・キーガンだったのだ。
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著者紹介スーザン・ブロックマン著者プロフィール
RITA賞を含め、数々の受賞歴を誇るベストセラー作家。九九二年に小説を書き始めて以来、たくましいヒーローが活躍するスリリングで読みごえのある物語を次々と世に送りだしている。執筆のかたわらコーラスグループを組んでDを出したり、恵まれない人たちのために家を再建するボランティア組織に加わったりと多才で活発な人物。