記憶をベッドに閉じこめて
ロマンス小説界の異端児が贈る、大人の愛の物語。
著者:M・J・ローズ /
訳者:平江まゆみ
訳者:平江まゆみ
コラージュ作家のマーロウは、恋人に捧げるラブレターや官能的な物語をしたためて生計を立てている。雑誌で紹介されて忙しくなったある日、一人の男が店を訪ねてきた。全てを見透かすような瞳の男は作品を手に取ると、味わうように朗読し始めた──木漏れ日の下で睦み合う男と女の物語を。心も体も裸にされるような感覚に動揺し、マーロウは思わずその場を逃げ出した。だが数日後、彼は自分が創作にかかわることを条件に、ある女性に贈る物語を依頼してきた。きっと相手は恋人だ。なのになぜ、私は彼に惹かれてしまうのだろう?