孤独という名の仮面
この無償の愛に、全世界の読者が涙した。伝説の感動作を、ついに文庫化!
「きみのデリーが助けを求めている」ステンドグラス作家のエンジェルのもとに、一本の電話がかかってきた。デリーはエンジェルの亡き婚約者の弟であり、ともに悲しみを分かち合ってきた家族のような存在だ。不安に駆られる彼女に、電話の男ホークはこう告げた。デリーは学費を作るため、唯一の財産であるバンクーバー島の土地を自分に売ろうとしているが、折悪しく怪我をしたのだ、と。エンジェルはデリーの代わりに、自らホークに島を案内することにした。決して笑顔を見せない男と、何日も二人きりで過ごす事実からは目を背けて。
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著者紹介エリザベス・ローウェル著者プロフィール
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。