愛の足かせ
結婚嫌いの放蕩男爵を振り向かせたのは、咲くことを知らずにいた花——。ステファニー・ローレンス、可憐で華麗な恋の協奏曲。
著者:ステファニー・ローレンス /
訳者:鈴木たえ子
訳者:鈴木たえ子
アントニアは、震える脚に力を込めた。母の看病で社交界に出られぬまま24歳になった今、なんとしても彼に花嫁候補として見てもらわなくては——ずっと焦がれ続けていた幼馴染のルースヴェン男爵と8年ぶりの再会を果たした彼女は、礼儀正しい一人前のレディとして振る舞おうと決意する。しかし、あまたの女性の心を奪ってきた放蕩者の瞳に射ぬかれた瞬間、なすすべもなく想いはあふれて……。