グッバイ・エンジェル
誰かを愛せる日なんて、来ないと思っていた。カルト教団での壮絶な少女時代――教団を逃げ出してから15年後、彼女の前に現れたのは……傑作の呼び声高い、シャロン・サラ渾身の一作
ジェイドは幼い頃に母に連れられ、カルト教団で暮らしはじめた。だがまもなく母は亡くなり、一人残された少女は想像を絶する日々を送る。そして12歳で教団を抜け出すと、絵の才能だけを頼りに人目を避け暮らしてきた。それから15年。彼女が描いた母の絵を見たという、ルークと名乗る長身の男性が訪ねてきた。「お父さんが君を捜してる」その優しくも真剣な目を見たジェイドは再び運命が動き出すのを感じた。