籠のなかの天使
何度踏みにじられても、花は咲く。 19世紀英国の港町で、悲しき薄幸のレディが初めて知った愛―― 叙情ロマンスの名手 カーラ・ケリー 〈海峡の英国紳士〉シリーズ 待望の第2弾!
子爵の非嫡出子として生まれたローラ。 18歳で売られるように老貴族に嫁いだが、短い結婚生活は夫の病死で終わりを告げた。 そんなある日、腹違いの妹の存在を知ったローラは、妹がいる港町を訪ねた。 そこで出会ったのは妹の隣人、軍医フィレモン。 彼の逞しさと穏やかな眼差しに、ローラは生まれて初めて胸の高鳴りを覚える。 しかも彼は会ったばかりのローラに思いがけない提案を持ちかけ……。
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著者紹介カーラ・ケリー著者プロフィール
大学でラテン・アメリカの歴史を学ぶ。歴史的な興味から、西部開拓時代を舞台にした短編を執筆したのち、英国摂政期のロマンスを手がける。執筆活動の傍ら、今も歴史の研究を続けている。RITA賞を2回受賞するなど、権威ある賞の受賞歴も多数。さまざまな階級の人々の暮らしを温かな目線で描き、圧倒的な支持を得ている。大学教授を引退した夫とともにアメリカのユタ州に暮らす。