愛のソネット
社交界一の放蕩公爵が目をつけたのは、冴えない壁の花―― 19世紀社交界絵巻、不朽の名作!
放蕩の限りを尽くしてきたエヴァースリー公爵ジェイソンは、 跡継ぎを作るはずの弟が急逝し、直ちに結婚する必要に迫られていた。 公爵夫人になる女性は貞淑で家柄がよく、 屋敷や催しを切り盛りする能力がなければならない。 そこで目をつけたのがレスター家の令嬢レノーア―― 昔から影が薄く、流行遅れのドレスをまとう野暮ったい娘だが、 ジェイソンはなぜか、冴えない仮面の下に 本当の彼女が隠れている気がして……。