孤島の囚人
この世は残酷で、でも、こんなにも美しかった――。 1871年――世間を知らずに生きてきた令嬢は その大火災の日すべてを失い、名も知らぬ男の手に堕ちた。 波瀾の歴史ロマンス
1871年。裕福な家庭で何不自由なく育った令嬢デボラは、 名家の御曹司との婚姻を控えていた。 だが、愛してもいない相手と結婚できるのか…… そう疑問を抱き始めていた矢先、シカゴの街を大火災が襲う。 慌てふためき父親と屋敷から逃げようとしたその時、一人の男が現れた。 混乱に乗じてデボラの父に復讐を企む男は娘のデボラに目をつけ、 その場から連れ去ってしまう。人質として遥か孤島へ――
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著者紹介スーザン・ウィッグス著者プロフィール
ニューヨーク州生まれ。ヨーロッパで教育を受けたあと、ハーバード大学で科学の博士号を得た。読書好きが高じて第一子妊娠中に小説を執筆、1987年に念願の作家デビューを果たす。その後、数学教師のキャリアを捨て、著作に専念。現在は数々の出版社から歴史物や現代物の新作を発表する傍ら、小説執筆の講師を務めるなど精力的に活動している。RITA賞など権威ある賞の受賞歴も多数。