哀しみの絆
発見された白骨死体には、シーリー家の血族を思わせる特徴があった。25年前の誘拐事件——解放されたのは、本当に大富豪の娘オリヴィアだったのか?!
著者:ダイナ・マコール /
訳者:皆川孝子
訳者:皆川孝子
あれほど完璧だった世界が、こんなにもたやすく崩壊してしまうなんて……。資産家令嬢のオリヴィアは、記憶にある限り初めて心から怯えていた。幼かったオリヴィアが誘拐され、数日後に保護された事件と時を同じくして殺されていた身元不明の幼女。その小さな白骨死体の出現が資産家令嬢の出自を揺るがし、マスコミを騒がせた。捜査に現れた刑事の顔を見て、オリヴィアはさらに動揺する。それは、あまりにも切ない別れを遂げた高校時代の恋人だった。