遙かな森の天使
ヴィクトリア朝時代末期のロンドン。美しき娘は後見人の伯爵の城へ——NYタイムズベストセラー作家が贈るヒストリカル・サスペンス
著者:ヘザー・グレアム /
訳者:風音さやか
訳者:風音さやか
森のコテージで大切に育てられ、いまや美しく成長した孤児のアリー。ある日後見人スターリング卿に呼ばれ馬車で城に向かったアリーは、覆面をした黒ずくめの男に襲われる。最近世間を賑わせている、富豪から金品を盗んでは貧しい民衆に与えるという追いはぎだ。だが男は、恐怖に震えながらも果敢に立ち向かうアリーを面白がり、しかもなぜかアリーの名前を聞くとすんなりと彼女を解放した。謎めいた男のことが頭から離れないアリーだが、動揺に追い打ちをかけるように城に着いてまもなく、自分に婚約者がいることを聞かされ……。