太陽の谷
涸れた牧場に水を引きたいホープの前に、ハンサムな流れ者の水質学者リオが現れた。水源が見つかれば彼は去ると知りつつ、ホープは愛に身を投じるが…。
太陽の谷を豊かなわき水で潤わせ、緑で覆われた牧場にする――それが、ホープが父から受け継いだ夢。しかし雨は降らず、井戸も涸れ果て、先行きは絶望的だった。いつかは状況が変わる、そう信じて地下水をさがすホープの前に、青く澄んだ瞳と浅黒い肌、そしてたくましい体を持った男性リオが現れる。馬の調教をしながら牧場を渡り歩くリオには、水脈を探しあてる不思議な才能があった。互いに大地を愛し、惹かれ合う二人。この恋は水を掘り当てるまでと知りつつも、ホープはリオに向かっていく気持ちを抑えられないのだった……。
-
著者紹介エリザベス・ローウェル著者プロフィール
1975年にアン・マックスウェル名義でデビュー。82年よりエリザベス・ローウェルとしてロマンスを書きはじめる。NYタイムズなどベストセラーリストの常連で、受賞歴も豊富。創作範囲はロマンス、SF、ミステリー、歴史小説、ファンタジーなど多岐にわたるが、自分の信念をもっともストレートに表現しているのがロマンスだと話す。同じく作家である夫との共著もある。