プラムローズは落とせない
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「ロケット?」戸口に現れた探偵の顔を見て、ヴィクトリアは自分の目を疑った。行方不明の弟を捜すために雇った探偵ジョン・ミリョーニが、あのロケットと同一人物だなんて。私が知っているロケットは、かつてバカンス先で恋に落ち、互いにニックネームしか明かさずに別れた海兵隊員――そして、一人で産んだ娘の父親。彼との再会が自分にもたらす多大な影響に気づいたとたん、ヴィクトリアはパニックに陥った。だがロケットはいきなり彼女を強く抱きしめ、かすれた声で囁いた。「ちくしょう、トーリ。また君に会えて嬉しいよ」
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著者紹介スーザン・アンダーセン著者プロフィール
現代的でセクシーなロマンスを得意とし、NYタイムズをはじめとする全米各紙ベストセラーリストの常連。初期には完璧な女性像を描いていたが、最近では等身大でリアルなヒロインが多いという。J・A・クレンツ、S・キャメロン、E・ローウェル、L・フォスターらと共同でブログを持つなど、ロマンス作家のあいだでも顔が広い。ワシントン州シアトル在住。