蒼きバラのあやまち
禁断の愛は、くるおしいほどに切なく香り立つ。亡き兄の遺言により、伯爵は兄になりすまし、幼な妻を守ることに──。
旅行中に命を落とした双子の兄の遺言が、エドワード・オールコットの運命を一変させた。グレイリング伯爵の地位を継ぐばかりか、帰国後は兄になりすまして、幼な妻ジュリアとの結婚生活を続けなければならなくなったのだ。兄とは正反対に放蕩の限りを尽くしてきたエドワードは、数年前のある“過ち”のせいで、彼女から毛嫌いされている。数カ月ぶりに夫と再会したジュリアは、幸いにも瓜二つのエドワードを夫と信じて疑わなかったが、彼を愛情深く見つめる“妻”の隣で眠ることに、エドワードは次第に耐えきれなくなっていた。
-
著者紹介ロレイン・ヒース著者プロフィール
イギリス、ハートフォードシャーの生まれ。作家になるのが長年の夢で、テキサスの大学を卒業後、マニュアル本やプレスリリースの作成といった職を経て念願の小説家デビューを果たす。USAトゥデイやNYタイムズ紙のベストセラーリストにたびたび登場し、受賞歴も多数。