呪いの城の伯爵
MIRA文庫ロマサス傑作選! 愛を忘れた“野獣”に美しき花嫁を──19世紀英国の古城に、愛と陰謀が渦巻く。
著者:ヘザー・グレアム /
訳者:風音さやか
訳者:風音さやか
ヴィクトリア朝時代イギリス。カミールはその知らせを聞き、恐怖に凍りついた。愛する養父が盗みを働こうとしてカーライル城に忍びこみ、捕らわれたというのだ。先代の城主夫妻が悲惨な死を遂げて以来、その城には呪いがかかっているともっぱらの噂。さらに現在の城主である伯爵ブライアンは、両親は殺されたのだという妄想のもと世間を恨み、復讐に燃えているらしい。でも……たとえそこが呪いの城だとしても、養父を見殺しにはできないわ。カミールは勇気を振り絞り城に赴く。待っていたのは奇妙な獣の仮面をつけた伯爵だった。