子爵が恋した一輪の薔薇
傷ついた隠遁子爵と、結婚とは無縁の壁の花。孤独な隣人同士は運命的に出会い……。
小さな村に暮らす準男爵の娘ルイーザは、名付け親の遺言によって社交界デビューをすることに。とはいえ愛ゆえに悲しい最期を遂げた母の影響で結婚に興味はなく、ロンドンへも渋々赴いたのだが、そこで滞在先の隣の豪邸に暮らすウェイクフィールド子爵と出会う。彼は、もう何年も公の場に姿を現していない隠遁貴族──この世のすべてに背を向け、本来は見目麗しいであろう容貌もすっかり陰を帯びている。なぜこの人はここまで心を閉ざしてしまったの? ルイーザはいてもたってもいられず、子爵の力になりたいと奮闘するが……。
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著者紹介エリザベス・ボイル著者プロフィール
世界中の読者から愛され、彼女の作品はページターナーと呼ばれている。1996年に作家デビューして以来、NYタイムズ紙やUSAトゥデイのベストセラーリストを飾るようになり、またRITA賞やロマンティック・タイムズ紙での受賞歴も。夫とふたりの息子とともにシアトルで暮らす。