愛だと気づいてから
ジェイン・A・クレンツが贈る、“家政婦” と彼との、一筋縄ではいかない愛。どうしても、愛だと認めたくなくて。
19世紀に建てられた壮大なその屋敷をレイチェルは見上げた。ここがエイブラハム・チャンスの隠れ家ね──チャンスは敏腕調査員と名高い冷徹な男で、レイチェルの義妹を無実の罪に陥れた張本人。泣きつく義妹に代わって復讐するため、人里離れたこの地にやってきたのだ。だがチャンスはレイチェルを見るや、新しい住み込みの家政婦が来たと勘違いし、傲慢な態度で命令を下しはじめる。否定しかけたレイチェルは、ふと考え直した。このまま家政婦のふりをして一つ屋根の下で過ごせば、相手をもっとよく知ることができるのでは?
-
著者紹介ジェイン・A・クレンツ著者プロフィール
カリフォルニア州で歴史学と図書館学を修了し、司書として働いたあと1979年より作品を発表。7つの作家名をもち、現在はアマンダ・クイック、ジェイン・キャッスル、ジェイン・A・クレンツの3つの名義をジャンルによって使い分ける。バラエティに富む著作は150冊を超え、全米有力各紙のベストセラーリストをつねに賑わせている。米ロマンス作家協会特別功労賞をはじめ受賞歴多数。