金色のアドニスの花嫁
東欧の小王国で花開く、色鮮やかな麗しきロイヤル・ヒストリカル! 婚約者は絶世の美男子。そして、稀代の放蕩伯爵──
25歳になっても馬にしか興味がない令嬢アレクサンドラ。そんな娘に業を煮やした男爵はある日一計を案じた。亡き親友の息子とアレクサンドラが15年前から婚約していたことにして、花嫁を迎えに来るようにという偽りの手紙を先方に送ったのだ。対面の当日に突然婚約者がいると父に聞かされアレクサンドラは反発するが、現れた伯爵ワシーリーを前にしてさらに驚く。きらめく金髪、透けるような肌、蜂蜜色の瞳──金色に輝く、まさに絶世の美男子だ。だが一方の伯爵は貧相なアレクサンドラを見て、その麗しい目に嫌悪の色を浮かべた。
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著者紹介ジョアンナ・リンジー著者プロフィール
ヒストリカル・ロマンス界の中で最も人気のある作家の一人で、NYタイムズ紙のベストセラーリストでも1位を飾るほど。