ムーンライト・パレス
愛の国コルディナ Ⅰ
N・ロバーツのロイヤル・ロマンス〈愛の国コルディナ〉幕開け! 大公に招かれ、コルディナを訪れた名門出身のリーブ。だが、10年ぶりに会う王女は記憶を失っていた——。
著者:ノーラ・ロバーツ /
訳者:三谷ゆか
訳者:三谷ゆか
ここはどこ? 私はだれ? 何者かに誘拐され命からがら逃げ帰った王女ガブリエラは、ショックのあまりすべての記憶を失った。その事実が知れ渡れば国民が動揺するのは必至だ。娘の身を案じた父公は、アメリカの由緒ある一族出身のリーブに護衛を頼む。しかも、カムフラージュのためにふたりを婚約させるという。ガブリエラは愚かしい計画に猛反発した。他人も同然の男性と婚約劇を演じるだなんて! 月明かりの下でワルツを踊る彼に胸を焦がした16歳の記憶も消えたいま、皮肉にも、王女はみずからの運命を呪うのだった……。