遅咲きの花と貴公子
RITA賞受賞作家が贈る、1850年英国に花開いた極上ロマンス。貴方の記憶が戻ったとき、この愛はどこへ行き着くのだろう。
1850年、英国。ある晴れた日に馬で出かけた男爵家長女ケイトは、見目麗しい紳士と衝突し、脳震盪を起こさせてしまう。慌てて屋敷に連れ帰るが、目を覚ましたとき彼はいっさいの記憶を失っていた。持ち物からわかったのはエドワードという名前と、彼が裕福だということだけ。医師にも絶対安静と告げられしばらく屋敷で介抱することになるが、彼はなぜか地味で冴えないケイトに興味を持ったらしく、誘惑めいた視線を向けてくる。どこの誰かも知れない人に惹かれてはだめ──そう自分に言い聞かせながらもケイトの胸は甘く疼き……。
-
著者紹介リズ・カーライル著者プロフィール
NYタイムズ紙ベストセラー作家。英国好きが高じて、ゴシック小説をベッドに横たわりながら読むようになった。これまでに十六作のヒストリカル・ロマンスを上梓。