エリカ・スピンドラー
Erica Spindler

イリノイ州ロックフォード出身。学生時代はアートスクールでビジュアルアートを学び、修士号を取得。現在はルイジアナ州ニューオーリンズ郊外に、夫、ふたりの息子とともに暮らしている。学生時代からの付き合いである夫と昔一緒に訪れた思い出の地ニューオーリンズは、彼女のお気に入りの町で小説の舞台としてもたびたび登場している。1982年6月のある日、エリカが地元のドラッグストアに立ち寄ったところ、レジで一冊のシルエット・ロマンスのサンプル版を渡された。何年か前に1度きりしか読んだことのなかったロマンス小説にエリカはあっという間に魅了されたという。それからの6カ月というもの手当たりしだいにロマンス小説を読みあさり、自分も書いてみようと決心をした。88年シルエット・ディザイアよりデビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写とドラマティックなストーリーで人気作家の地位を確立した。95年、初の長編小説となる『レッド』は日本でコミック化、ドラマ化され人気を博し、読者の幅を広げた。本国アメリカで“恐ろしいほど複雑に絡み合った秀逸な物語たち”と批評家から非常に高い評価を受けているエリカの作品のなか、特に『妄執』は“殺人を単にビジネスとして遂行する、ゆがんだ心の内を覗き込んだ興味深い作品”(パブリッシャーズ・ウィークリー誌)と紹介された。またオンライン書店等のウェブサイト上でも読者レビューで常に高得点をマークし、名実あいともなうベストセラー作家としての地位を確立した。こうした北米での大成功を受け、今やエリカの作品は何カ国語にも翻訳され、世界中にファンを増やしている。