ハーレクイン文庫
恋人に裏切られていたと知り、傷ついたサスキアは、 静けさを求めてトスカーナの別荘にこもっていた。 悲しみに沈んだままシャワーを浴びていたそのとき、 浴室のドアが開いて、一人の男が現れる。 彼はサスキアがよく知る人物……義理の兄のルークだった。 少女のころ不器量でぽっちゃりしていたサスキアは、 何をしても完璧で魅力的な義兄が苦手で、避けてばかりいた。 いつものように逃げ出しそうになったとき、彼女は気づいた。 今までとは違う熱いまなざしが自分に向けられていることに。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年06月01日
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- 著者
- キャサリン・ジョージ
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- 訳者
- シュカートゆう子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年05月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93664-6
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- 書籍番号
- HQB-664 (初版I-1210)
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かな
幼い頃はお互い距離をおいていた義理の兄妹。魅力的に育った二人が、妹のシャワーシーンを見てしまったことで一気に盛り上がる! のかと思いきや、二人がなかなか「よい兄妹」から進展しなくてじれったい! 兄のルークが何を考えているのか途中までわからなくてハラハラしました。最後まで、二人がどうなるのかドキドキしながら読めました♪
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蓮花
ハーレクインではよく出てくる、親の再婚で義理の兄妹になった2人が結ばれるという定型パターンなんですが、距離感たっぷりの2人が友好的かつ親密な関係になっていく過程がとても丁寧に描かれており、そこはまあホームドラマみたい。なんていうのか逆にドキドキというか、ときめきが正直足りない。2人がいつ互いへの恋心を意識したのかがイマイチわかりにくいかなあ。ヒロインは自分の意見をしっかり持ってるし、言えるから好感もある。ヒーローもいい人つか優等生だけど、ロマンス要素が足りないかなあ。あと、2人の親は2人の関係をどう思ってるのか? でもって、食いしんぼな私的には料理をするシーンやたくさんの食べ物が出てきて、そこが楽しかったです。
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ユキル
会話のテンポが良くて一気に読み終えてしまいました。少女の頃は毛の逆立った猫のような態度だったサスキアと年の離れた魅力的な義兄のルークが、久しぶりの再会後、お互いに距離を測りながら少しずつ、時には大胆に歩み寄っていく様子にドキドキしました。アップダウンは余りありませんが、その分安心して読むことができます。そして作中の端々に出てくる料理のおいしそうなこと! サスキアの料理を食べてみたくなりました。
ウェールズ生まれ。早くから熱心な読書家で、その情熱はやがて書くことへと向いた。エンジニアと結婚し、9年間ブラジルに暮らす。その後、息子と娘の教育のためにイギリスに戻り、夫に勧められて小説を書きはじめる。処女作でデビューを果たし、その後はとんとん拍子に作品が出版されて人気を博し、現在に至っている。