ハーレクイン文庫
貴族令嬢ヘレンの世界は一夜にして崩壊した。 父が賭事で大損をしたあげく事故死したのだ。 一文無しとなって途方に暮れる彼女を救ったのは、 叩き上げの億万長者ジェイク・ハワードだった。 優美な調度品としての妻を求めていた彼は冷ややかに、 寝室をともにしない名目だけの結婚を申し出た。 それから3年、ヘレンは妻の役割を淡々とこなしてきた。 しかしある夜、幼なじみの男性と外出したヘレンにジェイクが激怒し、封印された情熱は解き放たれて……。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2015年04月01日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2015年03月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93651-6
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- 書籍番号
- HQB-651 (初版R-35)
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モニター
結婚して三年、仮面夫婦のヘレンとジェイク。ヘレンが幼なじみと外出したことで、ジェイクの激怒、ヘレンの自己主張で変化が。お互いに自分の気持ちに気づいてないのか、気づかないふりしているのか、嫉妬、欲望、誤解というふたりの心情にもどかしい気持ちを抱きながら一気読みでした。
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モニター
話の始めから、裕福で美しいのにうまくいっていない夫婦のすれ違いにヤキモキしながら読み進んでいきました。思わぬハプニングから互いの魅力に惹かれあい誤解が解けていく過程にグイグイと引き込まれ一気に読み終わってしまいました。
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モニター
80年代の作品と言うことで、ヒーローの性格とか全体的に時代錯誤感は否めませんが、便宜結婚というのは今も昔も外せない設定ですね。お互いに対する思い込みが激しく、すれ違いまくってます。ちゃんと素直に言うべきことを言わないといけませんね。
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モニター
ロマンス小説はいつも私を非日常の世界にいざなってくれ、しあわせな気持ちにしてくれます。ヒロインのヘレンになりきった私は、スタイル抜群のセレブになりながらも、どこか満たされない。二人の諍いの場面ではもっと素直になってプライドはちょっと脇に置いてと声なき声を発しながら臨場感たっぷりに読み進め、一喜一憂を繰り返します。徐々に二人が自分の本当の愛を自覚する過程が、他の夫婦と家庭とのかかわりで描かれているところが現実世界と重なり胸にしみました。
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モニター
長期の海外出張から帰るヒーローは、自分の帰宅に合わせて妻に花を贈り、旅の話で妻を喜ばせる自分を思って口元をほころばせています。その様子からは、契約結婚ながらも幸せな生活のようなのに、彼は妻を軽蔑していると何度も露わにする不思議な展開。突然に変わった彼の態度に、無垢な彼女には、自分に対する彼の気持ちが、嫉妬なのか、軽蔑なのかわかりません。ヒロイン視点で語られるため、読者はヒロインと一緒になって、その一挙一動に動揺します。彼女が生まれて初めて自分の気持ちに向き合った時、彼もまた自分の知らなかった感情に気が付きます。それは、場面がヒーローの視点に切り替わった途端、今までの彼の不器用さがわかり、タイトルの意味がすうっと分かった瞬間でした。
イングランド北西部に生まれる。作家デビューは1966年で、100作を超える作品の総発行部数は9500万部にのぼる、ロマンス界の大御所作家。作品のひとつ『雪物語』は、77年に映画化されて大ヒットした。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。ロマンス小説界でトップ作家の地位を確立している。