ハーレクイン文庫
姪が年上の男性にもてあそばれていると姉から聞かされ、チェルシーは姪を救うため、ある計画を思いつく。世慣れた妖婦を装って相手の男──実業家スレードを誘惑し、姪との仲を引き裂こうというのだ。果たしてチェルシーの演技は功を奏し、いい雰囲気になった直後、彼女はスレードの欲望の手をかわしてその場から姿を消した。後日、思いもよらない場所で二人は再会する。しかもスレードはチェルシーを悪女と思い込み、“あのときの借りは返してもらう”とばかりに彼女に迫り……。
-
- 頁数
- 192頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2013年11月01日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 高木とし
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2013年10月24日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93553-3
-
- 書籍番号
- HQB-553 (初版R-413)
-
モニター
肩の凝らない長さで、読みやすい文章でした。チェルシーがスレードの部屋から逃げ出すところ、スレードと再会した場面にどきどきしました。
-
モニター
王道のシンデレラ物語ですね。主人公が心に秘めた想い、もどかしくなるぐらい伝わってきます。過去の恋愛の大事さなど気づかせてもらいました。人間の思い込み、素直になれないところなど、共感できることが多いので、お勧めです。
-
モニター
数々の思い違いや勘違いが交錯して、なかなか自分の気持ちに素直になれないチェルシー。二人の駆け引きにどきどきしつつ、一気に読み終えてしまいました。素直になれないチェルシーが酔った時にみせた仕草がとても愛らしくて印象に残っています。
-
モニター
魅力的なチェルシーが危険な香りのするスレードに自分でも気づかないうちに惹かれていく心境の変化が自然と描かれていてぐっと引き込まれました。二人の出会ったパーティーでのシーンはドキドキでした! 読み始めたら、最後まで一気読みでした。
-
モニター
本当は奥手で昔のトラウマを抱えているヒロインと、その彼女を悪女だと決めつけているヒーロー。しかしながら、傲慢だけど魅力的なヒーローには、こちらもドキッとさせられます。なかなかうまく噛み合わないながらも、焦らされ読んでいるこちらは、そっか〜!と、毎回拍子抜け。しかしながら、誤解が解けてから、自分たちの本当の気持ちを確認し合う・・・。ヒーローのヒロインに対する勘違いに、も〜!とは思いましたが、求め合う二人の気持ちや、それぞれの魅力は存分に分かりました! 脇役たちもいい味出していて、素敵な作品でした!
-
モニター
事情があって、本来の自分ではなくかりそめの役を演じてしまい、その為に再会したヒーローの誤解を解くことができずに、行動がどんどん裏目に出てしまうころはハラハラします。誤解が解けるところは、その場には居たくはないですが、ヒーローが理解を示してくれるところはとても嬉しかったです。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『純愛の城』が遺作となった。